Windows Vista OEM（DSP）版とは？

OEM（Original Equipment Manufacturing）とは
「他社ブランドの製品を製造すること、またはその企業」 by Wikipedia
これを Windows Vista のOEM版として考えると・・・

"パソコンメーカーが、自社のブランドではない、Microsoft社の Windows Vista を一つの部品と考え、
これをプリインストールしたパソコンを一つのセットととして販売している形態"

この形態から、パソコンに最初からインストールされた Windows Vista をいつからか、
Windows Vista OEM版と呼ぶようになりました。

つまり、OEM版のWindowsというのはあくまで、Windows搭載のシステム（パソコン）用の
商品であるということです。パソコンにOSセット購入した場合にのみ、一緒に購入できるものであり、
Windows Vista OEM版を単体で購入することはできません。

ですが、Microsoftとしても自社商品を沢山売りたい。Vistaなどのアップグレードバージョンが
開発されるたびに、多くの人にいち早く、購入してもらいたい訳です。

そこで、パソコンパーツ市場用に出しているOEM版については、Microsoftが
”システム”として認めている商品と一緒に購入する時に限り、
Windows Vista OEM版を販売することを”許可”するようになりました。

Microsoftが”システム”として認めている商品は以下の5つのパーツです。

• CPU
• マザーボード
• メモリ、ハードディスクドライブ
• 拡張カード類
• CD-ROM、DVD-ROM、FDD（フロッピーディスクドライブ）

これらのパソコンパーツどれか一つと一緒に購入する時に限り、Windows Vista OEM版を
購入することが可能となります。最近ではOEMとは呼ばずに、
DSP版と呼ぶようにMicrosoftが推奨しているようですが・・・。まぁ呼び方などどうでもいいです（笑）

Windows Vista OEM（DSP）版の決まりごと

Windows Vista OEM（DSP）版はMicrosoftが”システム”として認めている商品と
一緒に購入しなければならないのは先ほどお話しましたが、もう一つ決まり事があります。
それは"Windows Vista OEM（DSP）版をインストールするパソコンには一緒に購入したパーツを
必ず付けること"っという決まりです。

付けていなくともアクティベーション（ライセンス認証）は可能のようですが、
ライセンス違反となってしまうため、一緒に購入したパーツをパソコンに組み込んで使用してください。

もう一つ注意が必要なのは、このWindows Vista OEM版と一緒に購入したパーツが、
もし、壊れてしまったら、Windows Vista OEM版のライセンスも同時に失効してしまいます。

このパーツとOEM（DSP）版のVistaは”2つで1つ”な訳です。このため、頻繁に使用するパーツと
一緒にWindows Vista OEMを購入するのはお勧めできません。

そこで、多くの販売ショップはFDD（フロッピーディスクドライブ）と一緒の購入を勧めています。
FDDなど今時、パソコンに搭載していることすら稀ですし、全く使いません。

使用頻度が少ないため、壊れにくい。また、FDDならば、もし仮にパソコン自体が壊れてしまっても、
この一緒に購入したFDDを別のパソコンに移植することで、別のパソコンでも
Windows Vsta OEM（DSP）版のライセンス認証が可能となります。

私が思うに、はっきり言ってあって無いような決まりごとですね。
使用しないFDDなどパソコン内部を頻繁に触ったりしなければ滅多なことでは壊れませんし、
FDDなどあっても無くても困らないパーツかと思います。

知識のある人には、このページでお話したことなど、当たり前のお話なのですが、
初めて聞く人には、まだ、不安はあるでしょうが、”半額”という価格差には
大きな魅力を感じられたと思います。

次に、Windows Vista OEM（DSP）版と通常パッケージ版の具体的な違いをお話したいと思います。
OEM（DSP）版のメリット＆デメリット。通常パッケージ版の利点などの詳細をお話しするので
参考にしてください。